← Vol. III · SleepIssue · 06  ·  May 20, 2026  ·  5 min read
睡眠 · 第 06

昼寝、20分という結界。

それを越えると深い眠りに落ち、目覚めは重い。20分は、夜を奪わない最大値。

AMPL Editorial · Tokyo4 References
30秒で、持ち帰る。
  1. 01Brooks & Lack 2006: 10分ナップが即時覚醒の改善・155分持続でもっとも有効。30分は sleep inertia を生む。
  2. 02Hayashi 1999(広島大): 12時20分以降の20分ナップで午後の眠気・α波・主観的作業能率が改善。
  3. 03Dutheil 2021 メタ解析: 短時間ナップは特に覚醒・実行機能を高める。
本文

昼寝は、長さを誤ると逆に消耗する。20分という時間には、生理学的な根拠がある。深い眠りに落ちる前に、覚めるための線。

10分と30分のあいだに、線がある

Brooks & Lack 2006 は5・10・20・30分ナップを比較したRCTで、10分ナップが即時覚醒の改善幅が最大、効果は155分持続すると報告した。30分以上では「sleep inertia(覚醒直後のぼんやり)」が起きて、しばらく逆に動けない。20分は、その境を越えない最大値。

午後1時から3時の窓

Hayashi 1999(広島大)の実験は、12時20分以降の20分ナップが午後の眠気・α波活動・主観的作業効率を改善することを示した。これより遅い時間帯のナップは、夜の入眠を妨げる。日本人を対象にした古典として、いまも引かれる。

20
夜の眠りを奪わない最大値
Brooks & Lack 2006 — 30分以降は sleep inertia

短いナップは、認知を上げる

Dutheil 2021 のメタ解析(11研究、n=381)は、短時間ナップが特に覚醒・実行機能の指標を改善することを示した。Milner & Cote 2009 のレビューも、効果は時刻・長さ・年齢・習慣で変わるが、「20分以内・午後早め」がもっとも効率的なフォーマットだと整理している。